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【超具体的】 英検1級に合格するまでの全て

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このページでは、英検1級に合格するために具体的にどのようなことをすればいいのか、またどのような勉強をすれば合格を掴み取れるのかを、実際の体験を元に具体的に解説しています。

​英検1級は確かに大変難しい資格ですが、学生でも社会人の方でも、日々の時間の合間を縫って効率よく進めることで、誰でも合格をすることができます。


そこで、今回は私自身の体験に基づいて、

英検1級取得までのストーリーを具体的にお話ししていきます。

- ​もくじ -

 ・ でる順パス単 1級
 ・ 文単 英検1級
​   ・ 穴埋め問題
​   ・ 通常の長文読解
​   ・ ライティング

1. 英検1級の難易度・心構え

英検(正式名称:実用英語技能検定)には5級〜1級までのランクがあり、1級はその最高ランクにあたります。


日本英検検定協会の発表によると、英検1級のレベルは「大学上級レベル」にあたります。

続いて、合格率ですが以下のようになってます。

英検の合格率

やはり英検1級ともなると合格率はかなり下がってしまいます。

ちなみに、世界には英検1級より取得が難しいとされる英語資格もあります(ケンブリッジ英検CPE、TOEFL、IELTS8.5~9.0など)。

人によってその時の英語力や得意不得意は大きく異なります。


例えば
「既に英検1級の長文はほとんど解くことが出来る」

という方や、


「リスニングは結構点を取れる」
という方もいらっしゃると思います。

この記事はあくまで私自身の体験談ですので、

今回の記事を読んでいく上で
ご自身に必要だなと感じた部分だけ、抽出して頂くことをお勧めします。

大切なことは、
「今の自分に何があって、何が足りないのか。」

を見極めることです。

周りを見ると色々な方法で英検を取得された方がいらっしゃると思いますが、
その中でも自分に必要な部分(つまり自分に欠けている部分)を上手く見極めて身につけていくことが、合格の近道になります。

それでは具体的な勉強方法を説明していきます。

2.単語編

単語学習には2つのフェーズを設けます。


● フェーズ1ー可能な限り暗記する時期
私の場合、試験までに1ヶ月半しか無かったためかなり焦っていました。
そこで一度過去問を解いてみると語彙の方は特に悲惨な状況に。
「単語力をつけなきゃな〜」と思いました。
そこで使用した参考書は下記の2つ。


①でる順パス単 1級

洋書や海外の記事などは見る方はいらっしゃると思います。
また、海外の絵本にも英検1級レベルの語彙が出てくることは珍しくありません。
それでも、多くの方にとって語彙問題の得点率を上げるのは難しい部分があるのが現実。
そこで「英検1級」に頻出の単語だけが集約された本で学習するのが、一番効率が良いと思いました。

具体的な単語の覚え方として、単語シートを自作して覚えました。

具体的な暗記方法としましては、
「単語帳を10分割し、毎日3パートずつ読む」
ということです。

※単語帳の「熟語編」も含みます。

初見、2回目、3回目・・・・という形で、その単語に当たる回数によって正の字を付け足していくという方法です。

1日目

:No.1~3を全て見る。この時、分からない単語には正の字の1画目を付ける。


2日目
:No.2~4を読む。

No.2~3は既に正の字の1画目が付いている部分のみ見る。

この日も分からなければさらに正の字の2画目をつける。
No.4はこの日が初見なので全て見る。この時、分からない単語には正の字の1画目を付ける。


3日目
:No.3~5を見る。
No.3は既に正の字の2画目が付いている部分のみを見る。

この日も分からなければさらに正の字の3画目をつける。
No.4は既に正の字の1画目が付いている部分のみ見る。

この日も分からなければさらに正の字の2画目をつける。
No.5はこの日が初見なので全て見る。

この時、分からない単語には正の字の1画目を付ける。


4日目
:No.4~6を見る。
No.4は既に正の字の2画目が付いている部分のみを見る。

この日も分からなければさらに正の字の3画目をつける。
No.5は既に正の字の1画目が付いている部分のみ見る。

この日も分からなければさらに正の字の2画目をつける。
No.6はこの日が初見なので全て見る。

この時、分からない単語には正の字の1画目を付ける。

こんな感じで進めていきます。

 

単語帳と並行して、「洋書」「新聞」「洋画」など生の情報を収集していく中で語彙も一緒に増やしていくのもおすすめです(時間はかかりますが)。

フェーズ2ー「語源」・「形態素(接頭辞・語根・接尾辞)」・「基本に立ち返った超簡単な語彙」で覚える時期

単語をある程度進めている当時、私は1つの疑問を抱きました。

「こんな丸暗記、果たして意味あるのか」
「効率が悪いのではないか」

人によって個人差はあると思いますが、
知らない語彙を日英の対訳を頼りに機械的に暗記していくことは、
正直個人的に不本意でした。

とってもしんどかったです。

そしてこんな疑問に行き着きました。


そもそも日本語の場合、初見の語彙でもある程度意味が推測出来ることもある。英語ではそれが出来ないものか。


小学校では漢字の部首を習った。部首の理解が深まれば多くのことが分かるのではないだろうか。


そもそも、知らない英単語も冷静に見ると自分が知ってる単語が含まれてないか?

 

数学で言うと、途中式をすっとばして公式だけ丸暗記しているような状態だった英語の暗記を、より乗数効果的に加速させるために、「途中式」を知ることに力を入れ始めました。

その途中式を理解するにあたって、
「歴史」「形態素」への理解と、「既に知っている知識をつなげていくこと」が必要不可欠なのではないかと思ったのです。

歴史:これはいわゆる語源。

当時大学生だった私、は学校の図書館にあった語源の本などを用いて少しずつ増やしていきました。


形態素:これは言語学の分野の1つ「形態論(morphology:morphは形という意味)」。文字通り、単語を小さい構成要素に分解していくことによって理解を深めていくということ。基本的には「接頭辞」「語根」「接尾辞」の3種類があり、どの単語もこの3つで成り立っているわけではなく、「接頭辞+語根」や「語根のみ」「語根+接尾辞」など様々なパターンがあります。


既に知っている知識:一見初見の英単語も、実は自分が知っている英単語が含まれていることがあります。
英単語の語彙数を、1+1で永遠に足し算で積み上げていくのではなく、知っている知識も総動員して、「まずは推測してみる」ことが大切です。

 

熟語編
熟語に関しても、私は丸暗記はあまりしてきませんでした。


前述の単語編の暗記において、たしかに熟語パートも含んでいましたが、正直テストではあまり出ません。

そもそも熟語と呼ばれるものは、
基本的に「動詞」「前置詞」「副詞」の3つの組み合わせで構成されています。
(名詞もありますが、上記の3つが分かれば圧倒的に理解が深まるため省きます。)

<組み合わせの例>
「動詞」+「副詞」(e.g. answer back「言い返す」)
「動詞」+「前置詞」(e.g. think of〜「〜のことを考える」)
「動詞」+「副詞」+「前置詞」(e.g. go back to〜「〜に帰る」)

「動詞」:基本的に初歩的な動詞が用いられる。(go, put, get, come, tell, call, do, take など)
※中には初めて見る動詞もあることもある。(e.g. hammer outの「hammer」)


その場合は「まずその動詞の意味・語源を調べる」ことをしてみてください。

多くの場合納得します。


「副詞・前置詞」:ここで大切なのは、それぞれの「副詞・前置詞」のコアイメージを認識することです。

例えば、なぜ「put aside」が「貯金する」という意味なのでしょうか。

「put:置く」+「aside:a(〜に, onの変形。)+side(横)=横に」→「横に置く」
これが、「蓄える」といった意味で翻訳されているのです。

part with somethingがなぜ「手放す」という意味になるのでしょうか。
「Part:部分。つまり、“分ける”というイメージ」+「with:wideが語源とも言われる。つまり、“幅が広い”→“離れている”というイメージ」→つまり「分けて、離す→手放す」という推測が成り立ちます。

「From now」と「From now on」の違いは何でしょうか?
そもそも「From」は「離れている」というイメージです。(tell A from B:BからAを“離して”伝える→AとBを見分ける)
前者の「From now」は、「From(離れて)」+「now(今)」→単純に「今から」
後者の「From now on」は、「From(離れて)」+「now(今)」+「on(接触:接触から派生して「継続」)」→「今からしばらく」「今後ずっと」

このように、過去問や単語帳、あるいは洋書などで出会った熟語に関しては、
まずは「動詞・前置詞・副詞」それぞれのコアイメージを考えます。


そして調べて知識を補強します。

こうすることによって、初めはいちいち時間が掛かるように思えますが、その後初見の熟語を見ても意味が想像出来るようになります。

 


②文単 英検1級

こちらは、英語学習をメディアで発信されていらっしゃるATSUさんの動画を参考にさせていただきました。
(URL→)
動画の中で、彼が英検1級受験に際して使用したものの1つとして挙げられていたものが「文で覚える 英検1級単語帳」でした。

「文意から語彙を推測するもの」ということですが、使用方法は

・付属CDを聴きながら音声と単語を絡めて覚える。

につきます。

ただ、でる順パス単に掲載されていないもので、文単には掲載されているものも多数あります。
なので、サブの単語帳としてゴリゴリ覚えても良いかと思います。

 

長文編
英検の長文には
①大門2(3×2問)ー穴埋め形式
②大門3(3+3+4問)ーQ&A形式
の2つがあり、
それぞれに特性があります。
なので、得意不得意が出やすい部分でもあります。

ですが、そんなに難しいことを知らなければならないわけではありません。
どちらかというと「現代文」「国語」の考え方を振り返ることになるかと思います。

ー大門2「穴埋め」編
英検1級の大門2には長文が2つ出題されます。
それぞれに3問ずつ、合計6問解くことになります。

ここで行うことは
・穴埋めがわからない時こそ、その「前後」を読む
※その場合の注意点は「前後」は「流れをざっくり読む」
・段落のイントロに空欄があれば、段落のボディから答えを導く。
・段落のボディに空欄があれば、段落のイントロから答えを導く。

長文ー通常の読解編


ここでの手順は
① 題名を読む

② 設問1を見る→段落1を見る答えを予想する→設問1の選択肢群から、似たものを選ぶ
③ 設問2を見る→段落2を見る→答えを予想する→設問2の選択肢群から、似たものを選ぶ
④ 設問3を見る→段落3を見る→答えを予想する→設問3の選択肢群から、似たものを選ぶ

※最後の長文に関しては設問が4つあります。

ライティング編
ライティングに関しては、採点者によってブレがあると聞いたことがあります。

そこの真偽は分からないのですが、

大事なことは以下の2つ。

① 読みやすくする
具体的には、
・出来る限り綺麗な字で書く
・内容ごとに段落を分けて整理整頓する
の2つに収束すると思います。

② 書く前に段取りを決める
例えば曲の流れ(イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→アウトロ…)のように、ライティングにも流れを作ります。

自分にとって読みやすいものと、採点者側が読みやすいものとで認識がずれると危ないので、英検の公式ホームページで発表されているライティングの解答をいくつか見て、そこから流れがどうなっているのかをいかにまとめてみました。


(導入)
立場の提唱
主張の根拠①
主張の根拠①の根拠
主張の根拠②
主張の根拠②の根拠
(主張の根拠③)
(主張の根拠③の根拠)
立場の再提唱


本番と同じような文を書こうと思うのではなく、
「使えそうな表現」「レイアウト」をマネするのがよいのではないかと思います。

書く前に上記の流れに従ってメモを走り書きで決めると良いと思います。

例)
(導入)
立場の提唱
主張の根拠①
主張の根拠①の根拠
主張の根拠②
主張の根拠②の根拠
(主張の根拠③)
(主張の根拠③の根拠)
立場の再提唱

ここまで長い長い記事を読んでいただきありがとうございました。

このページでは英検1級に合格するまでの具体的な勉強方法について解説してきました。

イースキルは英語専門の家庭教師なので、英検1級を含む英検の合格者を多数輩出しています。

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英検1級③
英検1級②
英検1級①
英検1級④

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